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時は群雄割拠の時代。主人公・虎太郎(こたろう)の宮代家も例外ではなく、隣国松伏家とは長く緊張状態にありました。
しかし虎太郎は二男坊。家督争いから一歩身を引いて、半ば隠居生活のような身分で暮らしております。
そんなある日。当家にちょっとした騒ぎがありました。 自分の寝室に潜む影。それは国主暗殺に失敗し、怪我をしたくのいち――椿(つばき)――でした。
「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」のことわざどおり、虎太郎は敵の忍びである椿を匿い、傷の手当までしてあげます。
戦争や謀略に明け暮れた生活に疲れていた椿は、そんな虎太郎の優しさに触れ、思わず身体を預けてしまうのでした。
「こんな生活に憧れていた……」悩みつつもそんなかりそめの幸せに浸っていたある日、今度は別のくのいちがやってきます。
身を挺して若様を守る椿。そんな姿を見て「母上!」と叫ぶもうひとりのくのいち――桔梗(ききょう)――。
実は2人は母娘だったのです!
騒ぎを聞きつけやって来た家来に対して、椿だけではなく桔梗もかばう虎太郎。母は若様の優しさに益々惚れていき、ついにひとつの決意を打ち明けます。
「娘を若様の嫁にしてください」
実は、椿は娘である桔梗をくのいちにはしたくなかったのです。驚いた娘は去ろうとしますが先の戦いで怪我を負い、逃げることが出来ません。
おまけに国主である主人公の父にも見つかり、母娘を囲った虎太郎に対して「宮代家繁栄のために新たな血族を増やせ」と言ってきたのです!
それって……つまり……子供を生ませろ……ということ!?
さてさて若様とくのいち母娘、はたしてどうなることやら。 |